四半期開示に簡略型監査・金融庁、基準策定へ

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金融庁は上場企業が四半期業績を開示する際に会計士がチェックする新たなルールを作る。今月下旬に始まる企業会計審議会で基準や仕組みを議論し、本決算の監査に比べ簡略化した手順にする。早ければ2004年度からの導入を目指す。今年度から始まった四半期開示では会計士が審査する仕組みがなかった。外部監査によって四半期開示の信頼性を高め、投資家の保護につなげる。

四半期開示は、企業の経営状況をできるだけ早く公表させるのを目的に、2003年4―6月期から全国の証券取引所などが義務づけた。ただ、本決算などと異なり、会計士による正式な監査を受けていないため、米国企業に比べて信頼性が劣るとの指摘があった。[2月7日/日本経済新聞 朝刊]