欧州企業、国際会計基準の導入急ぐ

http://bizplus.nikkei.co.jp/genre/zaimu/index.cfm?i=2004070203171b5

【ロンドン=田村篤士】英通信大手のBTグループなど欧州上場企業が2005年から適用を義務付けられる国際会計基準(IAS)の対応に乗り出した。現行制度と違って年金の積み立て不足や合併処理などで時価基準の厳密な情報開示を求められ、これまで表に出てこなかった損益などが決算書に出てくるため、企業行動や株価にも影響を与えそうだ。

BTグループは英会計基準からIASに変更するのに伴い、経理担当が各事業部門と連携する対策チームを設置した。スウェーデンの産業機械大手のアトラス・コプコもIAS適用の専門チームを作り、スウェーデン基準から切り替える準備に入った。

英ホテル大手のヒルトン・グループは財務コンピューターシステムの修正や過去の財務データのIAS基準への手直しに着手。IASは来年1月に始まる決算期から適用されるが、前の期との比較情報を開示するためだ。英薬品大手のグラクソスミスクラインも過去データを収集し、経理部門の研修を開始した。

これは欧州企業というよりはEUと会計基準が異なる英国企業の対応のようです。あと、スウェーデンもありますね。