監査法人の内部管理、審査部門で二重点検・金融庁新基準

http://bizplus.nikkei.co.jp/genre/zaimu/index.cfm?i=2005051606279b5

金融庁は16日に開かれた企業会計審議会の部会で、監査法人の内部管理体制を厳しくチェックするための新基準を提示、大筋で了承された。公認会計士が会計不正を見逃す例が相次いでいることに対応、各監査法人が内部に設置した審査部門を通して監査を二重点検する仕組みを作るほか、会計士が交代する際に破綻の可能性などの重要情報を引き継ぐことなどを義務付ける。金融庁は来年4月の監査から適用する方針だ。

新基準は「品質管理基準」。監査の質を保つため監査法人が守るべき業務手順などを定めたもので、会計士にとっていわば“教科書”となる。当初は現在の「監査基準」を見直すことで対応する方針だったが、独立した基準を新たに作ることにした。7月までに最終案をまとめる。