「努力すればスキルが向上して上に昇れる」というのは幻想

http://d.hatena.ne.jp/fromdusktildawn/20060301/1141182389

夢のない話なんですが、実際には、どんなに努力しても、人が育ってポジションにふさわしい人材になるということはほとんどないんですよ。現実はその逆で、「ポジションが人を育てている」というのが実態です。

なので,早く自分が育つようなポジションに着くための行動を取るべきとのことです。

ああ,それはちょっとわかるような気もします。自分も,おそらく今の状況でなければできなかったししようともしなかったことができるようになるために動いている感があります。たとえば,簡単なことなんですが小規模オフィスのネットワーク環境の設定とか。一人で行動する分には必要ないことですからねえ。


なんにしろ,自分から積極的に問題を解決するように働きかけるのは建設的で好きです。その例が以下,具体的に示されています。

たとえば、売れっ子のプロジェクトマネージャーが、たくさん案件をかかえすぎて、手が回らなくなっているなんて、よくあることで、そんなところを見つけたら、すかさず、腹の中で乗っ取りを企てる。たとえば、どれかのプロジェクトが問題をかかえているまま放置されていたら、すかさず、その問題を分析・整理し、解決策の案を3つぐらい作成して、それを簡単なドキュメントにまとめて、プロマネのところにもっていき、「どの案でこの問題を解決しましょうか?」って指示を仰ぐ。そして、プロマネがどれかの案を選択したら、それを実行するために、だれに、どのような指示を出すのかを考え、「じゃあ、それをやるために、この人にはこんな指示、こっちの人にはこういう指示でいいですね? 期限は、この日ということで、いいですね? じゃあ、プロマネから、そういう指示があったって、ぼくのほうから伝えておきますね。」というふうにやる。これを繰り返す。いくつものプロジェクトをかかえる売れっ子プロマネは、忙しいものだから、そのうちめんどくさくなって、そのプロジェクトにおけるかなり重要な意思決定まで、ほとんど任せっきりにするようになったりする。そうすると、そのプロジェクトメンバーへの指示だしは、どんどん自分が肩代わりするようになり、また、プロジェクトメンバーも、どんどん自分のところに相談しに来るようになる。それを繰り返すと、そのプロジェクトに関する重要な情報は、ほとんど自分が握れるようになり、その売れっ子プロマネは、そのプロジェクトに関する意思決定をしようにも、細かいところの感覚がいまいちわからず、逆に、こちらの方に、どのような意思決定をすべきか、聞いてくるようになる。そうなると、もう、どちらがリーダーだかわからなくなってくるわけで。

そのうち、「あのプロジェクトを実質的に動かしているのは、○○さんらしいわよ。」という噂が社内に蔓延し、それが会社の上層部にもつたわる。そして、その売れっ子プロマネに、さらに新しい案件がふってきて、そのプロマネがオーバーフロー気味になると、耐えられなくなって、「このプロジェクトの実質的なリーダーは、いま、この子がやってるし、もう、このプロジェクトのリーダをこの子に移管しちゃおうと思うんですけど。それが、この新しいプロジェクトをわたしが引き受ける条件です」などと上層部へ言いにいくというわけだ。

(下線は引用者による)

最後のは,私からすると余禄のようなものなんですが,いずれにせよ,自分の働きが貢献できるようになることは良いことです。