学会やセミナーで質疑応答を楽しむ

http://takenaka-akio.cool.ne.jp/doc/researcher/discussion.html

上のエントリからのリンクです。

私にとって質問には3つのメリットがあります.

まず,発表者とのやりとりを楽しめることです. 研究が楽しくて研究者をやってる身としては, 研究をネタにした会話ができるのは,それ自体が楽しいことです. 興味深いテーマの研究をネタに,つっこんだやりとりが できるととても楽しく,やる気レベルも上昇します. うまくはまった応答は,あとで頭のなかでリプレイして楽しんだり することまであります.

2番目は,質問するつもりで聞くと身が入ることです. 質問をするには,話の論理をしっかりとフォローする必要があります. 漫然と聞いていたのでは質問できません. 単に自分が聞き逃していただけのことを質問するのは恥ずかしいですし. 質問してやるぞという気構えで聞くと,おのずと集中します.

3番目は,やや邪道かもしれませんが, 発表者に対して,自分の存在をアピールできる ことです. おもしろい研究をしている研究者とは,ぜひ話をしてみたくなります. 的を射た質問をすれば,自分がその研究に関心をもっていることを 発表者にアピールできます.そうすれば,学会やセミナーのあとでも 話がしやすくなるでしょう. というわけで,ぜひこの人とは議論してみたいと思う人の発表に対しては, 無理にでも質問をひねりだすこともあります (やっぱり邪道でしょうか). また,学会での質問は,発表者へのアピールだけでなく会場の聴衆のみなさんにたいしても, 自分はこういうことに関心を持っている人間だとアピールすることになります.

私は,講演会では毎回必ず,一応「何を質問しようか」と考えています。前はほおおーと聞いていることが多かったのですが,まあ,諸事情から。(理由はやはり引用と重なりますがいくつかあるので別項目で書きます)


で,別のどこかで「鋭い一つの質問をすることで,講演者に近づける」との主旨で書いている人がいて*1,それに非常に感銘を受けたので,できるだけ,いくつか考えながら「どれかなー」と選べるようにしています。まあ,まだ全然大したことを思い付けやしなくて,なんだか失敗ばかりなんですが。ぼちぼち。

*1:残念ながらURLは記録していません。